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第22 回 2023年7月6日 愛媛県県民文化会館 当番世話人:手島英一 (福岡和白病院 心臓血管外科 医長)

当番世話人
【開催概要】
1.学術総会名称: 第 22 回内視鏡下静脈疾患治療研究会
2.当番世話人: 手島 英一 (福岡和白病院 心臓血管外科 医長)
3.主催機関及び責任者:内視鏡下静脈疾患治療研究会 代表世話人 春田直樹
4.お問い合わせ先 第 22 回内視鏡下静脈疾患治療研究会 事務局 手島英一
〒811-0213 福岡県福岡市東区和白丘2−2−75
福岡和白病院心臓血管外科
電話:092-608-0001
参加者への案内
開催計画概要
• 会期:令和 5 年 7 月 6 日(木)
• 会場:F 会場:愛媛県県民文化会館 別館11会議室
愛媛県松山市道後町 2 丁目 5-1
• 会費 1000円(会場前でお支払いください)
学生、コメディカルは無料
演者へのご案内
パソコン、もしくはスライドの入った USB フラッシュメモリーを会場にご持参ください。静脈学
会の受付では対応しておりません。
発表時間など厳しく設けておりませんが大体予定している時間で終わっていただければ幸いで
す。
第 22 回内視鏡下静脈疾患治療研究会(JSEPS)プログラム
14:30-14:35 開会あいさつ、集合写真
国立病院機構 東京医療センター名誉院長 松本純夫先生
14:35-14:50 一般演題 座長:新原 亮
鼠蹊部の嚢胞性腫瘤の治療戦略
福岡和白病院 心臓血管外科 手島英一
14:50-15:05 教育講演 座長:菅原 弘光
空気容積脈波検査(Air Plethysmography)
川崎医科大学 心臓血管外科 田淵 篤
15:05-15:30 一般演題 座長:永田 英俊
下腿外側の IPV、潰瘍治療に難渋している一例の追加報告
1:一宮西病院 心臓血管外科、2:金子医院
水田真司 1
、金子完 2
、小泉景星 1
、中嶋信太郎 1
、山本淳平 1
、澤崎優 1
今までの PAPs の実績
1:たかの橋中央病院 血管外科 2:三原赤十字病院 外科
春田直樹 1
、新原 亮 2
、藤田 陽 1
15:30-15:50 シンポジウム 座長:武田 亮二
下肢静脈瘤重症例に対する不全穿通枝治療の多施設共同前向きレジストリー研究
川崎医科大学 心臓血管外科 田淵 篤
15:50-16:40 IPV 治療を適正化する(パネルディスカッション) 座長:春田 直樹
IPV―ここだけの話
松阪おおたクリニック 草川 均
タイトル未定
金沢医科大学氷見市民病院 小畑貴司
16:40 閉会挨拶
福岡和白病院 手島英一
16:45-世話人会
一般演題1
14:35-14:50 座長:新原 亮
鼠蹊部の嚢胞性腫瘤の治療戦略
福岡和白病院 心臓血管外科 手島英一
鼠径部・骨盤内腫瘤による静脈閉塞は稀である。その原因としてガングリオン、滑膜嚢腫などの関節由
来のものから血管由来の腫瘍、骨盤内悪性腫瘍などの報告を認める。我々はガングリオンによる大腿静
脈狭窄に対する症例を経験したので文献的考察を含め報告する。
症例は 80 歳代女性、左下肢の浮腫を主訴に当院に紹介となる。エコーにて左鼠径部に左大体静脈を
後方から圧排する約4cm の hypoechoic lesion を認め、CT と MIR にてガングリオンもしくは滑膜嚢腫な
どの関節由来の嚢胞性疾患と診断した。各種検査にて DVT、PE は否定された。エコーガイド下の吸引を
考慮するも腫瘤の局在より困難と判断し手術による摘出術を選択した。手術は全身麻酔下に施行。左鼠
蹊部に縦切開おき鼠径靱帯も一部切開、部分的に後腹膜腔を展開した。大腿動静脈をテーピングし静脈
を腫瘤から剥離、腸腰筋を外側腹側に展開し腫瘤が腸骨大体靱帯を穿通する部位まで露出、腸骨大体
靱帯を一部切開し関節包の直上で腫瘤根部を結紮離断し手術を終了した。術後経過は問題なく退院し、
左下肢の浮腫は改善した。摘出標本の病理診断にてガングリオンの診断を得た。
大腿静脈の血流障害を起こす疾患は関節由来の嚢胞や悪性腫瘍が報告されている。本例では術前の
検査にて嚢胞性疾患の可能性が高いと判断した。部位や大きさによっては穿刺による吸引も治療方法と
して考慮されるが本症例では穿刺困難な部位であることと穿刺では再発が多いことより手術による摘出
を行った。
教育講演
14:50-15:05 座長:菅原 弘光
空気容積脈波検査(Air Plethysmography)
川崎医科大学 心臓血管外科 田淵 篤
空気容積脈波検査(以下 APG)は、所定のプログラムに沿った運動負荷を行うことで一側下肢全体の
静脈機能を客観的、定量的に評価できる無侵襲診断法である。APG の測定方法、パラメーターおよびそ
の臨床的意義に関しては Christopoulos および Nicolaides らの報告が標準的な測定・評価方法となって
いる。
APG の検査方法、各パラメーターの臨床的意義、現状と問題点、新しい評価方法(動脈流入率、
Venous Drainage Index)などについて解説する。
一般演題2−1
15:05-15:30 座長:永田 英俊
下腿外側の IPV、潰瘍治療に難渋している一例の追加報告
1:一宮西病院 心臓血管外科、2:金子医院
水田真司 1
、金子完 2
、小泉景星 1
、中嶋信太郎 1
、山本淳平 1
、澤崎優 1
2021 年の第 20 回 JSEPS で相談症例として提示した広範囲の下腿外側潰瘍のその後の経過を報告す
る。
症例は 75 歳、女性。70 歳の時、左下腿外側のうっ滞性皮膚炎、静脈性難治性潰瘍で当科紹介となっ
た。ABI 0.95/0.86。膠原病は否定的であった。エコー上、GSV 本幹の逆流とそれに直結する IPV を認め
たため、左 GSV 焼灼術と IPV 結紮切離術を施行した。術後、潰瘍は治癒傾向となったが、外来受診を自
己中断された。
2021 年 3 月に難治性潰瘍の再発で 3 年ぶりに外来受診された。圧迫療法で改善なく、造影 CT および
エコーで潰瘍底に 3mm の IPV を認めた。2021 年 12 月にこの IPV に対して PAPS を施行したが、潰瘍
の改善は得られなかった。2022 年 2 月に下肢動脈造影を行ったところ、後脛骨動脈から潰瘍底に向かう
複数の分枝から AVF を認めたため、この異常分枝に対してチエナム塞栓を行った。チエナム塞栓後に潰
瘍は著明に改善したが、寛解と増悪を繰り返し、エコーでも潰瘍底にシャント血流の一部残存を認めた。
2022 年 12 月にフォーム硬化療法を追加したところ潰瘍はさらに縮小が得られた。現在外来で圧迫療法
を継続中である。
一般演題2−2
今までの PAPs の実績
1:たかの橋中央病院 血管外科 2:三原赤十字病院 外科
春田直樹 1
、新原 亮 2
、藤田 陽
2012 年 11 月より 2023 年 4 月までに男性 60 例(24 歳‐80 歳、平均 60.4∓15.0 歳)女性 61 例(41-88
歳、平均 70.1∓9.7 歳)の 133 肢で PAPs を施行した。性別の年齢比較では有意差をもって男性は若年症
例が多かった。Clinical 分類では C2:10 肢、C4a/b:7,65 肢、C5:22 肢、C6:29 肢であった。このうち C2 症
例は初期の 3 症例と大腿部 Hunter 穿通枝の焼灼を行った 6 症例と最近の 1 症例であった。
使用機器は ELVeS1470,EndothermeLaser1470 で、2018 年以降は細径ファイバーを用い、当初出力
は 6.5~10Watt であったが、2019 年 9 月以降は4Watt で 1 秒照射 1 秒休止のサイクルモードでの焼灼
で行っている。また当院では全例麻酔科医による疼痛コントロール下での手術であり、IPV 焼灼時 TLA
麻酔は行わず、B モード超音波画像をモニターしながら焼灼を行っている。焼灼直後にカラーフローモー
ドによる IPV 閉塞を確認しており、全例で IPV の術中閉塞を確認した。なお IPV 穿刺部に挿入したカテー
テル先端の確認ができず、1 例で焼灼を断念した。
PAPs の手技は SEPS に比較し容易で、術中の IPV 閉塞率に関してはほぼ 100%であり、SEPS に変わ
り得る術式となり得ると思われる。
シンポジウム
15:30-15:50 座長:武田 亮二
下肢静脈瘤重症例に対する不全穿通枝治療の多施設共同前向きレジストリー研究
川崎医科大学 心臓血管外科 田淵 篤
不全穿通枝単独治療の有効性を明らかにするために、内視鏡下静脈疾患治療研究会主導で下肢静
脈瘤重症例に対する不全穿通枝治療の多施設共同前向きレジストリー研究を行っているが、本研究の
進歩状況を報告する。
2023 年 5 月時点において、エントリー症例は 4 施設から 14 症例、18 肢である。患者平均年齢は 67.7
歳、男性 8 例、女性 6 例で、CEAP 臨床分類は C4a:3 肢、C4b:3 肢、C5:5 肢、C6:7 肢であった。治療を
行った不全穿通枝の本数は平均 1.7 本(1-6 本)であり、術式は経皮的不全穿通枝焼灼術 14 肢(2 肢は
超音波ガイドフォーム硬化療法を併用)、内視鏡下筋膜下不全穿通枝切離術 3 肢、血管内塞栓術(シア
ノアクリレート接着術)1 肢であった。皮膚症状は 1 ヵ月で改善 14、不変4、6 ヵ月で改善 11、不変2、活動
性潰瘍(n=7)は 1 ヵ月で治癒1、改善 4、不変1、6 ヵ月で治癒 5、改善 2 であった。rVCSS は術前 13.3±
4.0、1 ヵ月 7.2±3.5、6 ヵ月 4.4±3.7、CVICQ-20 は術前 45.4±17.6、1 ヵ月 31.9±11.9、6 ヵ月 31.1±10.8
で術後有意に改善を認めた(p<0.01)。
引き続き経過観察を継続するとともに、参加施設およびエントリー症例の募集を進める予定である。
QOL 評価など課題もあり、今後のレジストリーの進め方も含め、討論したい。
パネルディスカッション IPV 治療を適正化する
15:50-16:40 座長:春田 直樹
IPV―ここだけの話
松阪おおたクリニック 草川 均
今回は、1.JSEPS の 2018 年論文の反響について、Researchgate で検索した結果を提示、2.最近の
IPV 治療に関する論文を PubMed で検索した結果を提示、1と2から SEPS と IPV 治療の世界における
立ち位置について考察、3.IPV 治療のガイドライン記載における日本の欧米諸国からの遅れの現実に
ついて、4.私が 2022 年以降行っている IPV 治療の実際とその結果を踏まえた各治療の特徴について
の考察、について述べさせていただきます。
不全穿通枝に対する治療の未来
金沢医科大学氷見市民病院 胸部心臓血管外科 小畑 貴司
不全穿通枝(IPV)が原因による静脈うっ滞性病変を呈して、病悩をかかえる患者は多く存在する。
IPV に対する治療法としては、Linton 法などの結紮術、硬化療法、SEPS、PAPs、CAPE(シアノアクリレー
ト接着材による IPV 塞栓術)が報告されており、諸家の報告等で手技や成績を知るところとなった。
さて、IPV に対する適応であるが、現時点で日本のガイドライン(GL)には記載がなく、2011 年に発表され
た米国 GL によると、逆流時間 0.5 秒以上、径 3.5mm 以上とされている。2022 年に欧州血管外科学会が
GL を更新し、C4b, C5, C6 の原因となっている IPV に対しては治療を考慮してもよいとされ、皮膚病変の
ない場合は IPV が存在していても治療は推奨されないと記載された。
日本の GL に記載されるためには、「適応」「手技(治療法)」「成績」に関するエビデンスが必要であり、本
邦における研究論文が多く報告されることを期待している。
協賛リスト
第 22 回内視鏡下静脈疾患治療研究会の開催にあたり多大なご協力に深謝いたします。
当番世話人 手島英一
株式会社インテグラル
クックメディカルジャパン合同外野
レメイト・バスキュラー合同会社
平和物産株式会社
株式会社メディコスヒラタ
第一三共株式会社
株式会社ホクシンメディカル
カナヤ医科機会株式会社
Special Thanks
第 43 回日本静脈学会総会 会長 八杉 巧 先生

第21 回 2022年7月7日 ステーションコンファレンス東京 当番世話人:中島隆之

プログラム、抄録は以下をクリックしてください。

第21回JSEPSプログラム抄録集6.24

チラシ
21st JSEPS チラシ

第20 回 2021年9月6日 花巻 Web開催 当番世話人:手島英一

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2021 JSEPS抄録集 ver2

 
第19 回 2020年9月18日 秋田主催Web開催 当番世話人:松崎賢司

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2020年第19回JSEPSプログラム最終版

第18 回 2019年7月5日 ウインクあいち9F小会議室908 当番世話人:草川 均

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第 18 回JSEPSプログラム

第17回 2018年6月16日 横浜南共済病院 当番世話人:伊従敬二

プログラム、抄録は以下をクリックしてください

第17回JSEPSプログラム

第16回 2017年12月6日 京都府保険医協会会議室 当番世話人:松村博臣

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20171206第16回内視鏡下静脈疾患治療研究会^プログラム-05

第15回 2016年12月7日 パシフィコ横浜416 当番世話人:田淵 篤

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第14回 2015年12月9日 近畿大学会館5Fホール 当番世話人:保田知生

一般演題

1 新原 亮.  困ったときのエコーガイド下SEPS

2 篠崎幸司.  不全穿通枝のエコーによる評価方法の工夫

3 永田英俊.  SEPS適応とした下腿うっ滞性皮膚炎症例に微小動静脈瘻が存在した2例

4 新原寛之.  クリオフィブリノーゲン血症(CF)に伴う難治性下腿潰瘍の1例

5 田淵 篤.  静脈鬱滞性潰瘍に対するSEPSの治療成績 (Seoul UIP 2015参加報告)

6 草川 均.  本年のSEPS症例、SEPS手技で最近気を配っていること、ソウルUIPのご報告

7 星野祐二.  Femoral vein transpositionを施行した血栓後遺症症候群の1例

8 武田亮二.  当院におけるSEPS

ディベートパネルディスカッション

草川 均、武田亮二.  基調講演 世界の現状、SEPSとPAPs、今後の課題

出版記念特別講演

春田直樹.  内視鏡下静脈疾患研究会の歩み、今まで実現できたこと、これから目標とすべきこと

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第14回内視鏡下静脈疾患治療研究会プログラム・抄録u

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